心房細動アブレーションのすべて
20年以上に及ぶ心房細動との戦い
1998年、私が本邦に心房細動に対するカテーテルアブレーション治療を初めて導入してから20年を経過し、その手技は当時と比較にならないほど洗練され、今では多くの病院で施行されています。
その軌跡を一般の方が聞く機会はおそらく少ないのではないでしょうか。とは言うものの、心房細動で苦しんでいる方は「そんなことはどうでも、今、心房細動を治してくれればいい」と思ったかもしれません。
確かに、我々がすべての患者様の心房細動を完璧にアブレーションで治せるならば、こんな話をする必要はないのですが、アブレーションを受けても再発する方や何度受けてもうまくいかない患者様が現在も少なからず存在するのも事実です。
それがどうしてなのか?また、どのようにアブレーションで心房細動が抑えきれるのか?
これらの疑問の答えを知ることは、心房細動に対するアブレーションを受けようと考えている患者様にとって決して無駄ではないと思います。
- 第1章心臓の構造と働き
- 第2章どのように心臓から血液を送り出しているのか?
- 第3章心房細動は、どのようにして発生するのか?
- 第4章心房細動が発生するとどのような症状が出るのか?
- 第5章カテーテルアブレーション(カテーテル心筋焼灼術)とはどのように行うのか?
- 第6章心房細動に対するカテーテルアブレーションの変遷
- 第7章拡大肺静脈隔離アブレーションだけで心房細動は治るのか?
- 第8章肺静脈以外の心房筋からの異常電気信号を有する患者様のアブレーションは?
- 第9章心房細動アブレーション後に再発する患者様がいる理由と再アブレーション法
- 第10章持続性あるいは慢性心房細動に対するアブレーションの困難性
- 第11章心房細動アブレーションは、一生、心房細動の発生を抑えることができるのか?
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国家公務員共済組合連合会