心臓の構造と働き
アブレーションの話をする前に、心臓の働きや脈の成り立ちとともに心房細動について少しお話します。
図1 心臓の構造
心臓が血液を送るポンプの働きをしていることは、皆様もご存知だと思います。
心臓は、筋肉でできており、図のように上部に「心房」という小さな部屋が2つ(右心房と左心房)、下部に「心室」という大きな部屋が2つ(右心室と左心室)、計4つの部屋から構成されています。
簡潔に話すと、心房は血液を心臓に受け取る部屋。心室は血液を心臓の外に血液を送り出す部屋と考えると理解しやすいと思います。
- 第1章心臓の構造と働き
- 第2章どのように心臓から血液を送り出しているのか?
- 第3章心房細動は、どのようにして発生するのか?
- 第4章心房細動が発生するとどのような症状が出るのか?
- 第5章カテーテルアブレーション(カテーテル心筋焼灼術)とはどのように行うのか?
- 第6章心房細動に対するカテーテルアブレーションの変遷
- 第7章拡大肺静脈隔離アブレーションだけで心房細動は治るのか?
- 第8章肺静脈以外の心房筋からの異常電気信号を有する患者様のアブレーションは?
- 第9章心房細動アブレーション後に再発する患者様がいる理由と再アブレーション法
- 第10章持続性あるいは慢性心房細動に対するアブレーションの困難性
- 第11章心房細動アブレーションは、一生、心房細動の発生を抑えることができるのか?
国家公務員共済組合連合会